Notta Brain vs NotebookLM|会議データを横断活用するならどちらが向くか
会議の音声データや社内資料をAIに横断分析させたいとき、候補に挙がりやすいのがNotta BrainとGoogleのNotebookLMだ。どちらも「複数の情報源を統合してAIに答えさせる」という点は似ているが、得意な入力形式と自動生成できる出力形式には違いがある。この記事では両者の機能と料金を比較し、どちらが向いているかを整理する。
何を起点にするかが根本的に違う
Notta Brainは、文字起こしサービス「Notta」が蓄積した会議の音声データを起点に設計されている。複数回の会議の記録を横断して解析し、「先月の営業会議で決まった値引き条件は何だったか」といった質問に対し、該当する会議ログを探し出す使い方が想定されている。さらに、会議の内容から直接パワーポイント資料や図解画像を自動生成できる点も特徴で、Word・Excel・PowerPoint・画像など多様な形式に対応する(Notta公式ヘルプセンター)。会議の録音そのものをAIが分析対象として扱える設計は、Notta本体を日常的に使っている人ほど活きてくる。
一方のNotebookLMは、アップロードしたPDF・Webページ・テキストなど「ソース」を起点に、その内容についてAIに質問したり要約させたりするツールだ。1つのノートに最大50個(無料版)から300個(Plusプラン)のソースを登録でき、登録した資料の範囲内でのみ回答するため、AIが登録元にない情報で答える「ハルシネーション」を抑えやすい設計になっている。ただし、会議の音声を継続的に取り込んで自動で議事録化・横断検索するような、Notta本体が担うような文字起こしの仕組みは持たない。すでに手元にPDFや資料が揃っており、それらを読み込ませて要約・質問したい場合に向いている。
料金体系を比較する
Notta Brainは「AIクレジット」という消費単位で料金が管理されている。Free・Pro・Business・Enterpriseの各プランに月間1,000クレジットが基本配分され、質問応答は1回100クレジット、パワーポイント生成は1ファイル300クレジットを消費する。より多く使いたい場合は追加オプションの「Notta Brain Pro」(年額93.59米ドルで月間8,000クレジット)を契約する形だ(Notta公式料金ページ)。機能によって消費量が変わるため、資料を大量生成する使い方だと減りが早くなる点は把握しておきたい。
NotebookLMは4段階のプラン構成だ。無料版はチャット1日50回・ソース50個/ノートまでで、生成したスライドには透かしが入る。Plusプランは月額2,900円(年払いは月あたり2,417円)でチャット500回・ソース300個まで拡張され透かしも外れる。個人の大量利用向けにUltraプラン(月額約249.99ドル)、組織導入向けにGoogle Workspace経由のEnterpriseプラン(15ライセンス以上、1ユーザー月額約9ドル)があり、管理コンソールやSSOなどの統制機能が付く(FIXITの料金比較記事)。個人が試す分にはNotebookLMの無料版が導入しやすく、Notta Brainは会議データを継続的に蓄積・活用する運用が前提になる。
どちらを選ぶべきか
日々の会議を録音しており、その蓄積データから過去の決定事項を探したり、会議内容をそのままパワーポイント資料に落とし込みたいというニーズが強いなら、Notta Brainが適している。特にNottaで議事録を作る運用をすでに行っているチームであれば、追加のツール導入なしにデータを横断活用できるメリットが大きい。
一方、手元に契約書・仕様書・レポートといった文書資料が多く、それらを読み込ませて要点を整理したり質問応答させたりしたい場合はNotebookLMが向いている。無料版でもかなりの範囲を試せるため、まずコストをかけずに試作してから有料化を検討できる点も利点だ。会議の音声データを扱うか、手元の文書資料を扱うかという入力の違いが、選び方の最も大きな分かれ目になる。
まとめ
Notta BrainとNotebookLMは、どちらも複数の情報源を横断してAIに答えさせるツールだが、会議の音声データを起点にするか、アップロードした文書を起点にするかで設計思想が異なる。料金体系もクレジット制と回数制で異なるため、自社の主な利用シーン(会議の蓄積活用か、資料の読み込みか)を先に決めてから比較すると選びやすい。
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